スーパー産直コーナーの色々

理事のつぶやきシリーズ略してりじつぶです。

理事の亀垣です。私は野菜を生産しほぼ全量を地元直売所やスーパーの産直コーナーで販売しています。

今、地方では多くのスーパーに地元農産物コーナーが設けられて、気軽に地元の野菜や果物、きのこが買えるようになりました。スーパーへ行ったら必ずこのコーナーをのぞいて見るという人も多いのではないでしょうか。

新鮮な野菜や果物、お店によってはお米や花まであって一見、華やかそうに見える地元農産物コーナーですがオープン前には熾烈な場所取り合戦があるのはご存じでしょうか?生産者がより良い場所に自分の品物を並べようと熾烈な争いを繰り広げています。もちろん良い場所とは売れる場所の事です。

買い物にお越しの方は意識してないと思うのですが、人間の無意識に基づく行動というのはだいたい誰も似通っているもののようで、売り場のちょっとした条件や環境の違いで売れる売れないが相当変わってくるのです。

私のところでは今、まだ枝豆を出荷しています。先日、スーパーに品物を出しにいったところいつも品物を並べる場所が先に来た生産者にとられてしまっていたため、違う棚に枝豆を並べました。並べる前から直感的に「この場所は売れないな..」と思っていたのですが案の定。いつもは20~30袋売れるものが、その日はたったの2袋売れただけ。次の日は早めに行って他の棚に品物を移動させたのは言うまでもありません。その隣の棚はいつも通り売れると思ったからですが、こちらも予想通り売り上げは元に戻りました。

この2つの棚は隣り合っていて遠くに離れているわけではありません。しかし、ほんの僅かに造りが違うのです。木製ですがきっとスーパーのスタッフが自分たちで作ったのでしょう。この棚のごく僅かの造りの違いが売上を大きく変えるとは買い物客の行動とは本当に面白いものです。
この2つの棚の何が違うのか、そしてそれがどうしてこうも売り上げに響くのかはまた今度の機会に..

画像はイメージですが、実はこの画像の中にもそのヒントがあります。