目を奪われた色鮮やかなイラスト

ふと立ち寄った「ちいさな展示会」。幾重にも重ねた繊細なグラデーションで今にも動き出しそうな生きものの姿をしばらく眺めていました。

作者の新井郁也(Fumi)さんは、中学2年生の時、原因不明で稀な原発性中枢神経系血管炎(PCNSV)で意識を失い、目覚めた1週間後には、話すこと・歩くこと・食べることもできなかったそうです。

現在も後遺症で右半身は不自由。利き手ではなかった左手に筆を構えて、ゆっくりと丁寧に描いているとのこと。小さな頃から好きだった「描くこと」が生きる励みと希望になり、言語障害によって言葉で表現することが難しい気持ちや想いを込めたというイラストたちに、強く心を惹かれた吉田でした。

新井郁也(Fumi)さんの「ちいさな展示会」は、カメラのキタムラ北長野店内で12月13日まで開かれているそうです。入場は無料。時間があったらお立ち寄りください。